日本人20人以上拘束、カンボジア詐欺拠点 情報提供が端緒

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板倉大地 高橋俊成
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 カンボジア北西部にある建物で27日、日本人とみられる20人以上が現地の捜査当局に拘束された。警察庁が29日に発表した。建物は日本への特殊詐欺の拠点になっていた可能性があるという。

 警察庁によると、日本人が警察官をかたる特殊詐欺をしているという情報を愛知県警が入手し、警察庁が外務省を通じてカンボジア側へ情報提供した。この情報をもとに現地の捜査当局が建物を捜索し、30人以上の外国人を拘束。このうち20人以上が日本人とみられるという。

 摘発された建物はタイとの国境付近に位置するポイペトにある。事務所や簡易宿泊施設が集まった場所にあるという。建物からはパソコンやスマートフォンなどが押収された。ここから特殊詐欺の電話が日本にかけられていたとみられる。

■2019~24年に4カ国の…

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この記事を書いた人
板倉大地
東京社会部|警察庁担当
専門・関心分野
事件、事故、警察行政
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    安田峰俊
    (ルポライター)
    2025年5月30日12時59分 投稿
    【解説】

    実はずっとポイペトにおり、昨日にこの拠点を見てきました。かなり広大な敷地の工業団地です。今回の件とは無関係ですが、同じく園区(中華系詐欺拠点)と目されている巨大な別の工業団地も確認しています。 また、前にNHKで報じられていた、ポイペトから

    …続きを読む