NYダウ、史上初の4万ドル超え インフレ「軟着陸」の期待高まる

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神山純一 ニューヨーク=真海喬生
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 16日の米ニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が続伸し、一時、史上初めて4万ドルの大台を超えた。インフレ(物価高)を抑えるための高金利が続いているにもかかわらず、米経済は底堅さを保つ。景気が大きく低迷せずにインフレが落ち着く「ソフトランディング(軟着陸)」への期待が株価を押し上げている。

 2022年夏に前年比9%を超えた米国の激しいインフレ率は、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を2001年以来の高水準に引き上げたことなどで、3%台まで鈍化した。

 15日に発表された4月の米消費者物価指数(CPI)は3カ月ぶりに減速。今後、インフレがさらに鈍り、FRBが早期に利下げするとの期待が広がった。市場では、今年9月までにFRBが利下げを始めるという予想が増えている。

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