米国のバイデン大統領とトランプ前大統領が、11月の大統領選に向けて、6月27日と9月10日に討論会を開くことになった。討論会は伝統的に選挙戦の終盤に行われてきたが、それぞれの思惑が絡み合い、異例の早期開催で今月15日に合意した。6月はCNN、9月はABCが討論会を主催する。

　大統領選に向けては7月に共和党大会、8月に民主党大会が予定されており、トランプ氏とバイデン氏がそれぞれ両党の大統領候補に正式に指名される見通しだ。

　これまでは、候補が正式に決まり、有権者の注目も高まる9月以降に討論会が開かれてきた。1988年からは無党派の「大統領選討論会委員会」が主催し、今年も9～10月に計3回計画しているが、2人は欠席する方針だ。

それぞれの思惑は

　両陣営にはどのような思惑が…