F2開発で日本の技術を得た米国、次期戦闘機開発に不参加の理由は

有料記事読み解く 世界の安保危機

聞き手・牧野愛博

 政府が日英伊3カ国で共同開発している次期戦闘機の第三国輸出を解禁する方針を決めました。企業との契約や輸出管理を担う政府間機関を設立する条約の承認案も、14日の衆院本会議で可決されました。航空自衛隊の飛行開発実験団に所属し、数多くの軍用機のテストパイロットだった引田淳・元空将は、「戦闘機の輸出解禁は、日本の航空産業発展のために必要不可欠な判断だ」と語ります。

 ――どのような軍用機のテストパイロットを務めたのですか。

 日米で共同開発したF2戦闘機や、陸海自衛隊の固定翼機、回転翼機など二十数機種の飛行性能や特性を評価する教育を受けました。団司令として、C2輸送機やASM3空対艦ミサイルなどの技術実用試験にも携わりました。

■F2戦闘機開発で味わった日…

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