ゼレンスキー氏、警護局トップを解任 自らの「暗殺計画」と関連か

ウクライナ情勢

キーウ=藤原学思
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 ウクライナゼレンスキー大統領は9日、要人の警備を担当する国家警備局のトップを解任する大統領令を出した。理由は明らかにされていないが、自らを含む複数の幹部の暗殺計画を企てたとして、同局の大佐2人が逮捕されたことを受けての対応とみられる。

 解任されたのは、2019年から国家警備局長を務めていたセルヒー・ルディ氏。ウクライナ保安局(SBU)は7日、ロシア連邦保安局(FSB)と共謀してゼレンスキー氏やSBU長官らを暗殺する計画を立てていたとして、国家警備局の大佐2人を反逆やテロ準備の疑いで逮捕したと発表していた。

 ゼレンスキー氏の暗殺計画は、これまで何度も明らかになっている。3月にはイタリア公共放送「RAI」のインタビューに対し、自らに対する暗殺計画について「10回以上あった」と述べていた。(キーウ=藤原学思

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2024年5月12日10時1分 投稿
    【視点】

    暗殺計画の有無に関しては、外部からはうかがい知れないので、コメントしづらい。 ただ、もし仮に本当に、本来大統領らを守るための国家警備局のトップが、ロシアと共謀の上で、大統領暗殺計画を企てていたのだとしたら、国家体制を深刻に浸食されてしまって

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