中高3年生の英語力、前年度から向上も政府目標に届かず 文科省調査

山本知佳
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 全国の公立中高の3年生で、政府がめざす英語力の水準に達していた生徒の割合は昨年度、中学で50.0%、高校で50.6%だった。文部科学省が、毎年実施している「英語教育実施状況調査」の結果を9日に公表した。政府は、中3で英検3級相当以上、高3で英検準2級相当以上の英語力を身につけた生徒の割合を、2027年度までに6割以上とする目標を掲げている。

 調査結果によると、前年度比で中3では0.8ポイント、高3は同1.9ポイント上がった。文科省の担当者は「できるだけ早い時期に目標を達成したい」としている。

 生徒の英語力を伸ばすためには、「話すこと」や「書くこと」が重要だとして、文科省は、オンラインシステム上に様々なレベルに応じた「話すこと」や「書くこと」の問題を100問用意するという。また今年度、AIを使った授業などのための実証研究をおこなっており、今後の活用について検討する。(山本知佳)

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