ロッテ・角中勝也支える打撃技術 絶好調だったこの2戦で感じた感覚

千葉ロッテマリーンズ

笠井正基
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 (5日、プロ野球 千葉ロッテマリーンズ4―1東北楽天ゴールデンイーグルス)

 「構えがいいから打てている」。“この2日間”という条件付きながら、首位打者に2度輝いた36歳、角中勝也は自身の打撃技術を自賛した。

 お互いを知り尽くす楽天・岸との心理戦。配球を読み切ったわけではない。1死三塁で「カーブ以外の球は全部いこう」と構えた一回は、そのカーブに合わせて左犠飛に。カウント1―1から変化球を待った五回は、速球を的確に捉えて中前適時打。緊迫した展開で、岸をがっくりとうなだれさせる一打になった。今は狙い球でなくてもストライクゾーンに来れば間合いを合わせられる好調ぶりだ。

 程良い休養がバットコントロールを鈍らせないのだろう。出場6試合続けて快音を響かせ、打率は4割2分1厘。「毎日は出ていないんで、そこまで疲労もない」

 3安打した前日は若手への温かいメッセージを残している。「若いのが打ってくれないので、自分や外国人が仕事をするしかない。その間に良い感覚をつかんでもらえたらありがたい」。「こどもの日」のこの日も、若手の存在をかすませる、しぶとい働きぶりだった。(笠井正基)

「角中がすごく調子良い」

 小島(ロ) 無四球で完投勝ち。「今年、(制球を)改善しようと思って。真っすぐが良いから(ストライク)ゾーンでしっかり勝負できている」

 吉井監督(ロ) この日起用しなかった山口について「調子悪いとは思っていない。いま、角中がすごく調子良いんで」。

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