円安の起点、米インフレが収まらない三つの理由 パウエル氏も失望?

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ニューヨーク=真海喬生 ワシントン=榊原謙
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 米国が利下げに動かない限り、日米の金利差は埋まらず、円安圧力はかかり続けることになる。

 6会合連続で政策金利の据え置きを決めた米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長。1日(日本時間2日未明)の記者会見で、利下げのためにはインフレ低下への「確信」が必要と説いた。では、その確信はいつ得られるのか。「まだ時間がかかりそうだ」。食い下がる記者団にパウエル氏はそう繰り返した。

 煮え切らない発言からは、インフレ指標が予想を上回り続けることへの失望が透ける。声明文にも「ここ数カ月、物価目標の2%に向けたさらなる進展がみられない」とわざわざ明記した。

 FRBは2022年3月~2…

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