新潟水俣病訴訟、原告側も控訴 国の責任否定した地裁判決は「不服」

久保田正
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 新潟水俣病の被害を訴える人たちが国と旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償を求めた訴訟で、原告のうち45人が1日、同社の賠償責任を認めた一方、国の責任を否定した新潟地裁判決を不服として東京高裁に控訴した。同社も控訴している。

 4月18日の地裁判決は、原告45人のうち26人を水俣病と認め、同社に原告1人あたり400万円の賠償を命じたものの、19人については水俣病と認めなかった。またすべての原告について、国は水銀の排出や、それに伴う健康被害の発生を具体的に予見できなかったとし、規制権限を行使しなかったことに違法性はないと判断した。(久保田正)

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