「ロシア法」めぐり対立激化 旧ソ連のジョージア、連日の抗議デモ

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トビリシ=中川仁樹

 旧ソ連構成国だったジョージアで、外国から資金提供を受ける団体への規制法案をめぐる対立が激化している。野党などは、政権の意に沿わない団体の活動が制限され、民主主義がないがしろにされると反発。デモを連日開くが、政権は月内の成立へ強硬姿勢を貫く構えだ。

 4月30日夜に首都トビリシ中心部で開かれたデモは、数千人の参加者が議会前の通りを封鎖。「ノー、ロシア法」などと声を上げた。

 深夜近くになると、周囲を警備していた警察が、催涙ガスや放水銃を使用し、一部の参加者を拘束。デモ隊も瓶を投げるなどして抵抗し、混乱が続いた。AFP通信によると、同社カメラマンもゴム製の警棒で殴打されたという。

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    市原麻衣子
    (一橋大学大学院法学研究科教授)
    2024年5月2日14時15分 投稿
    【視点】

    ようやく取り上げて頂けたのですね。ジョージアではこれまで一か月間、とんでもない規模で本法案に対する反対デモが続けられてきました。OECDやEUなどは本法案に対する懸念を表明してきましたが、残念ながら日本の外務省からは懸念を示す談話は発表され

    …続きを読む