拉致被害者家族会、訪米先で米高官らに新運動方針を説明 会見で報告

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ワシントン=下司佳代子
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 北朝鮮による拉致被害者の家族会や国会議員らが4月30日、訪問先の米ワシントンで記者会見した。会の新しい運動方針について米高官や連邦議員らに説明し、理解と連帯が示されたと報告した。

 拉致議連会長の古屋圭司衆院議員によると、29日に米国に到着後、クリテンブリンク国務次官補や国家安全保障会議のラップフーパー上級部長、アーミテージ元国務副長官のほか、元駐日米大使のハガティ上院議員らと面会した。「親世代の家族が存命のうちに全拉致被害者が一括帰国できれば、日本政府による北朝鮮への人道支援や独自制裁解除に反対しない」という、2月に決めた新たな運動方針を説明したところ、異論は出なかったという。

 家族会の横田拓也代表は「米国は常に、拉致問題にあらゆる機会を通じてフォーカスしていくと異口同音におっしゃっていた」と手応えを述べた。面会先では高齢で同行していない母親の早紀江さん(88)の写真を見せ、気遣いの言葉がかけられたという。

 11月に大統領選を控えた米…

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