岸田首相、仏・南米歴訪へ出発 OECDでAIや気候変動など議論

長崎潤一郎
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 岸田文雄首相は1日、6日間の日程でフランスブラジルパラグアイを訪問するため、政府専用機羽田空港を出発した。フランスでは2日に経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に出席し、人工知能(AI)や気候変動といった世界的な課題の解決に向けた議論を主導する考えを示す。

 OECD加盟60周年にあたる今年、日本は閣僚理事会の議長国を務めており、日本の首相として10年ぶりに演説する。マクロン大統領との首脳会談も予定されている。

 首相は羽田空港で記者団に「日本はルールに基づく自由で公正な国際経済秩序を構築し、強化する。こうした取り組みを主導していくことを訴えたい」と強調。「生成AIを始めとする国際的な課題についての議論も推進したい」と語った。

 南米のブラジルとパラグアイでは、それぞれ首脳会談に臨む。ロシアのウクライナ侵攻後、国際社会の分断が進むなか、グローバルサウス新興国途上国)との連携強化を図る。(長崎潤一郎)

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