「完全中継」で根強い人気、サンテレビが開局55年 特別番組もアレ

有料記事

岩本修弥

 独立放送局のサンテレビ(神戸市中央区)が、開局55年を迎えた。プロ野球・阪神タイガースの熱狂的な中継で知られる同局。「プレーボールからゲームセットまでの完全中継」を売りに、これまで阪神戦を中心に4500試合近くのプロ野球中継を続けてきた。プロ野球中継の初回放送から丸55年になる5月6日、「サンテレビボックス席の日」と銘打ち、記念の特別番組2本と阪神戦の中継を連続で放送する。

 サンテレビは1969年5月1日に開局。兵庫県と大阪府内全域、中国・四国地方の一部など約790万世帯、1700万人が視聴できる。

 同局の根強い人気を支えているのが、阪神戦の完全中継だ。細かい配球や打者心理のほか、試合後の監督や選手のヒーローインタビューまでファンに届ける。

 85年からは朝日放送テレビ(ABCテレビ、大阪市福島区)と連携し、自社制作以外のゲームも「リレー中継」。午後9時前になるとリモコンでチャンネルをサンテレビに切り替えるのは、阪神ファンにとってはおなじみの“儀式”だろう。

伝統は「スコアブックが書ける野球中継」

 そんな「阪神愛」の裏側を視…

この記事は有料記事です。残り762文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    綿野恵太
    (文筆家)
    2024年5月5日16時0分 投稿
    【視点】

    大阪の実家にいたとき、阪神ファンの父親がサンテレビをよくつけていました。最近のテレビの野球中継は、アナウンサーがとめどなくしゃべるので、うるさくて見てられません。そのほかも、次の投球を予想させるゲームをしたり、再構成した3D映像でリプレイ再

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2024年5月6日10時51分 投稿
    【視点】

    いまのBSの先駆けとも言えるサンテレビの「完全中継」、続いてるんですね。関西出身の私も子どもの頃、甲子園でプレイボール前の投球練習あたりから始まるのを、わくわくしながら見てました。特にお世話になったのが、阪神が初の日本一になった1985年で

    …続きを読む