高校「第二新卒」の就職・転職を支援  大阪の「ジンジブ」

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前田智

 高校生の就職支援会社「ジンジブ」(大阪市中央区南本町2丁目)が、「第二新卒」の就職・転職支援事業に力を入れている。就職した高校新卒者の3人に1人は3年以内に辞めるという状況の下、ジンジブでは、こうした第二新卒の特徴に配慮しながら事業を進め、この1年半ほどで約20人が正社員として再就職できたという。

 昨年11月から警備会社「AOS」(神戸市)で働く山田和哉さん(22)も、第二新卒の一人だった。

 高校卒業後、最初に働いたのは引っ越し会社だった。ただ、1年半で退社。次に冷凍倉庫会社に入ったが、そこも1年半ほどで辞めたという。

 山田さんは退社時に紹介されたジンジブに相談した。アドバイザーとウェブなどで面談し、「体を動かす職種」を希望。ライブに行くのが好きだといい、アドバイザーとのやりとりの中で、警備の仕事に目が向き、今の会社につながった。仕事について「立ち仕事なので足が棒になるが、来訪者から缶コーヒーをもらうなど、直接感謝の声を聞くとうれしい」と話す。

 AOSの担当者は「最初のトライでうまくいかなかったのはマイナスに考えない。新卒者に比べて社会経験があり、腹が据わっている」と第二新卒者に目を向けた理由を話す。

 ジンジブは2015年設立…

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