「ファミリー」の絆で富士通を日本一に 導いたテーブスHCの言葉力
野村周平
女子バスケットボールWリーグで16年ぶりの優勝を果たした富士通のBTテーブス・ヘッドコーチ(58)には試合前、いくつかのルーティンがある。
一つが、髪形のセットだ。宿泊先のホテルで部屋から出る前、ジェルで髪を立ち上げる。戦いのスイッチを入れるためだ。
しかし、日本一の懸かったプレーオフ決勝・第3戦の時はジェルが切れてしまっていた。バスが出る時間が迫っていて、「買いに行く時間もない」。仕方なく、普段の髪形で臨んだ。「本当に恥ずかしかったよ」
でも、もう一つのルーティンはきちんと守った。
移動のバスは最後に乗って…