国民・玉木氏、「小池人気」の当て外れる 定まらぬ立憲との距離感

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 国民民主党は、衆院東京15区補欠選挙小池百合子東京都知事が支援する作家の乙武洋匡氏を推薦したが、5位に沈んだ。「小池人気」を当て込んだ玉木雄一郎代表の狙いは外れた。一方、ともに民主党を源流とする立憲民主党との距離感も定まらないでいる。

 立憲候補に約3万票差で敗れた翌29日、玉木氏は大阪市内での記者会見で「支持者を固め切れなかった」と敗因を語った。

 東京15区をめぐり国民民主の対応は二転三転した。当初は独自候補を立て、島根1区と長崎3区で立憲候補を支援する代わりに東京での支援を要請した。ところが、「本人の過去の行為に法令違反の可能性がある」として独自候補の取り下げに追い込まれると、乙武氏の推薦に転じる。立憲が東京15区で擁立した候補は支援しなかった。

 知名度の高い小池氏と乙武氏に賭けた形だが、共産党が候補を下ろして立憲と一本化したことへの反発もあった。結果、乙武氏は惨敗。投開票日、玉木氏は記者団の前に現れなかった。一方、立憲は東京15区を含め、補選全勝で勢いに乗る。

 裏金事件以降、自民党への批判を強める玉木氏は立憲に接近。補選直後にも泉健太代表と連絡を取り合うなど関係構築に動いているが、課題は多い。玉木氏はこの日の会見で、憲法原発政策で一致しないままでの連携は「結局バラバラになってしまう」とも指摘した。

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    米重克洋
    (JX通信社 代表取締役)
    2024年4月30日21時2分 投稿
    【視点】

    東京15区補選では国民民主党は乙武氏を推薦した。だが、各社出口調査で乙武氏に投票したのは党支持層の3割前後で、同程度が日本保守党の飯山陽氏や無所属の須藤元気氏にも流れるといった状態だった。支持組織の一角を占める連合東京も自主投票で、「支持者

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