球界ユーチューバー 人気チャンネル・上原浩治さんの収録現場に潜入

有料記事令和のプロ野球

堤之剛
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 アスリートならではの考察はもちろん、当事者だからこそ明かせる秘話に、球界のうわさ……。なぜ、元プロ野球選手たちは「ユーチューバー」として活動するのか。ユニホームを着ていた頃にはうかがい知れなかった素顔も垣間見ることができる。

 「ジャージーで来てくださってよかったですよ」「しゃべれる範囲でしゃべってください」

 3月15日。大リーグやプロ野球で活躍した元投手が、ゲストの球界関係者を迎え入れた。東京都心のビルの一室。壁には、背中に「UEHARA」の文字が入ったユニホームの数々が飾られている。上原浩治さん(49)がホストを務めるユーチューブチャンネル「雑談魂」(https://www.youtube.com/@KojiUehara-Zatsudan別ウインドウで開きます)の収録現場でのひとコマだ。

令和のプロ野球

1934(昭和9)年に始まり、「文化」として根付くプロ野球。それは、国民を魅了する娯楽であり、時に世間の一大関心事にもなる。元号が令和に変わった球界の「いま」に、様々な角度から迫ります。ユーチューバー編は全3回。この記事の後半では、チャンネル作りの仕掛けや上原さんがどのような思いで制作に携わっているのかも明かしています。

 元プロ野球選手によるユーチューブチャンネルは乱立し、ジャンルの一つとして定着した。なかでも、雑談魂はチャンネル登録者が約87.5万人(4月30日現在)と、その人気は群を抜く。

 上原さん、ゲスト、アシスタント役の上田まりえさんが横並びで着席。3台のカメラが正面に固定され、照明も稼働する。このほか音声スタッフなど数人が出演者の周囲で様子を見守っていた。

 だが、――。収録開始の合図…

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    中川文如
    (朝日新聞スポーツ部次長)
    2024年5月13日6時15分 投稿
    【視点】

    台本じゃなくて、脱線を重視する。ユーチューブに臨む上原浩治さんのそのマインドセット、私たち記者にも通じるものがあります。 あんなことを聞こう、こんなことを聞こう。大抵の記者は取材前、そんな風に想定質問を準備するものです。その質問を取材中に

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