空き家が900万戸で過去最高 30年間で2倍に、今後も増加傾向

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益田暢子 大和田武士
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 総務省が30日に公表した住宅・土地統計調査(速報値)で、全国の空き家が900万戸にのぼり過去最多となった。総住宅数に占める空き家の割合(空き家率)も13・8%で過去最高を更新した。高齢化が主な要因で、今後も空き家の増加傾向は続くとみられる。

 調査は1948年以降、5年ごとに実施。今回は2023年10月時点の総住宅数や空き家数などを調べた。

 全国の空き家は、前回18年の849万戸から51万戸増えた。比較可能な1973年から一貫して増え続けており、この30年間で空き家数は倍増した。

 空き家率は0・2ポイント上…

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    サンキュータツオ
    (漫才師・日本語学者)
    2024年4月30日16時36分 投稿
    【視点】

    相続もできなければ、解体する費用もリノベーションする費用もない。空き家は日本の貧困問題を象徴するものでもあるという一面がありますね。 人口は財産なので、もう少しスムーズに相続できる体制があると少しは減るのではないかとも思うのです。

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    中川透
    (朝日新聞編集委員=経済、暮らしとお金)
    2024年4月30日17時44分 投稿
    【視点】

     50代以上の人にとって、空き家は切実な問題。首都圏郊外にある私(51)の実家は、昨年に母が亡くなり病気がちな80代の父が現在一人暮らし。空き家予備軍です。もし父が高齢者施設に入ったらどうするか、いずれ相続のときが訪れたらどうするか。母の遺

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