衆院解散の慎重論強まる 岸田首相、自民党総裁再選へ道のり険しく

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 不戦敗も含めた三つの衆院補欠選挙の全敗で岸田文雄首相の政権運営は一層厳しさを増す。裏金事件のみならず、関係議員処分などの対応に厳しい審判が突きつけられ、求心力の低下は必至。「選挙の顔」の役割にも疑問符がつき、衆院解散や9月の総裁選再選への道のりはさらに険しくなった。

 首相は24日の参院予算委で補選について「私の政治に対する姿勢も評価の対象として入っている」と答弁。27日は、急きょ2度目の島根入りで巻き返しを図ったが、「保守王国」で手痛い敗北を喫した。東京と長崎の不戦敗も含め、首相ら党執行部の責任問題に発展し、党内が一層不安定化する可能性がある。

 今後の国会では、首相に政治…

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