北九州の店舗火災「トタンに遮られ水届かず」 消防司令が語った現場

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興津洋樹
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 北九州市のJR小倉駅近くの繁華街で20日、飲食店など木造の8店舗が焼ける火災があった。一帯で規模の大きな火災が発生したのは、この2年間で4回目。消火の指揮に当たった消防司令が26日、現場で取材に応じ、消火活動の状況や木造密集地での消火の難しさを語った。

 「配管から煙が見えて、焦げ臭いにおいがする」。20日午前9時10分ごろ、小倉北区魚町3丁目の飲食店従業員から119番通報が入った。

 現場に到着した小倉北消防署の梶原勝幸副大隊長(53)は、周囲に漂う白煙を目にした。周辺の店内に入ったり、雑居ビルの屋上に上がったりして状況を見て回ったが、当初は煙の量がわずかで、すぐに火災とは特定できなかった。

 建物の内部や天井裏などを確認しているうちに、次第に白煙が増えていった。煙の色も白から黄色、黄色から黒に変わり、炎が上がり始めたという。

 すぐに放水を始めたが、火は…

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