中国の宇宙船、ステーションとドッキング 本格滞在へ魚の飼育実験も

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 中国の有人宇宙船神舟18号」が25日、中国北西部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、26日未明に宇宙ステーション「天宮」とドッキングした。中国は2年前に天宮を完成させて以降、約半年おきに交代要員を送り込んできた。今回は3人の飛行士が魚の飼育に取り組むなど、宇宙空間での本格的な滞在に向けた動きを強めている。

 中国有人宇宙プロジェクト弁公室によると、3人は1980年代生まれで人民解放軍の出身。半年間の滞在中、ゼブラフィッシュと藻を使って、宇宙空間で動植物を飼育する環境を作る実験に取り組む。また、宇宙デブリ(ごみ)対策を施すために船外活動を2~3回予定している。

 同弁公室は前日の記者会見で、2030年を目標としている月面着陸を担う次世代の宇宙飛行士の採用が進んでいると発表。宇宙空間での本格的な滞在に向け、人材育成と実験の両面を進めていることをアピールした。

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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2024年4月26日15時52分 投稿
    【視点】

    宇宙開発において中国は年々存在感を高めています。内閣府によれば、2023年の世界のロケット打ち上げ数は合計212回でしたが、米国の108回に次いで、中国が68回を記録しました。また、天宮でも国際宇宙ステーション(ISS)では制限のある火を燃

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