社運賭けたホンダの1.7兆円 リスクはEV市場減速と「もしトラ」

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松岡大将 トロント=真海喬生
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 ホンダが約1.7兆円を投じてカナダへの電気自動車(EV)工場建設に乗り出した。出遅れていたEV市場で反転攻勢に出る。だが、成長が減速している米国のEV市場は、EV普及策をとってきたバイデン米政権の行方次第ではさらに変調する可能性もある。ホンダが社運を賭けた巨額投資の成否はまだ見通せない。

 ホンダにとって北米は、世界販売台数の約4割を占める。25日夜、青山真二副社長は今回の投資について「高めの電動化目標を達成するためにはやらねばならぬ判断」と説明した。

 現在は米オハイオ州の既存工場をEV生産の「ハブ拠点」と位置づけて生産設備を改修しており、25年に生産を始める予定だ。カナダの工場ができれば2拠点目となる。

EVでトヨタなどとは一線を画して「独立路線」をとってきたホンダが、近年は協業や投資に積極的です。後半では有望な北米市場の現状と、米大統領選をめぐるリスクを紹介します。

 米国の2023年の新車販売…

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