藤井聡太名人の将棋、100mなら…底知れぬ9秒7 狙える世界記録

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構成・北野新太
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 第82期将棋名人戦七番勝負第2局(23、24日)は、藤井聡太名人(21)が挑戦者の豊島将之九段(33)との激闘を制して開幕2連勝を飾った。

 副立会人と本紙解説を務めた佐藤和俊七段(45)は陸上部出身で、100メートル走11秒32のベストタイムを持つ元アスリート棋士として知られる。

 挑戦者とのデッドヒートを制した藤井名人も、実は中学時代に50メートル走6秒8を記録した快足を持つ。

 カズトシ七段に尋ねてみた。「第2局って、どんな競走だったんですか?」

 レースに例えるなら、序盤から飛び出したのは藤井名人でした。相懸かりからひねり飛車模様という豊島挑戦者の積極策は読みの本線にはなかったはずですが、対応が的確でした。ひねり飛車という昔からある戦法に対し、△8四飛(24手目)や△5五角(30手目)など現代調の対応を見せ、うまくリードを奪いました。

 中盤は豊島挑戦者にとって苦しい展開で、置き去りにされそうな流れでしたが、辛抱の封じ手▲2七歩(39手目)や▲1四桂(49手目)で藤井名人の攻め急ぎを誘い、つばぜり合いのデッドヒートに持ち込みました。

 AIの評価値では、終盤は豊…

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