SNS上の詐欺広告、なぜはんらん? 長年続く「のれんに腕押し」

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田渕紫織
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 著名人や企業になりすまして投資や商品購入に誘う詐欺広告が、SNS上にはんらんしている。米メタなどのプラットフォーム事業者の対応は鈍く、政府も対策を検討し始めた。なぜこれほど詐欺広告が相次ぐのか。どうすればよいのか。

 フェイスブック(FB)などに掲載されている広告を確認できるメタの「広告ライブラリ」。経済アナリストの森永卓郎さんや実業家の前沢友作さん、堀江貴文さんなど著名人の名前で検索すると、なりすましとみられる詐欺広告が多数出てくる。

 10日、自民党本部で開かれた勉強会には、堀江さんと前沢さんが出席。無断で自身の写真を使われ、詐欺広告に悪用されたことを訴え、対策を求めた。

高まる老後不安に…

 なぜネット上に詐欺広告がはんらんするのか。

 ネット広告のコンサルティン…

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    増田ユリヤ
    (ジャーナリスト)
    2024年4月26日1時24分 投稿
    【視点】

    偽広告があふれているせいで、偽物でない、本物のメールでさえ開くのに躊躇いがあって、差出人が問題ないかどうかを調べてしまう毎日だ。私自身の仕事柄、なりすましをされて困っている著名人の声も耳にするし、友人知人の親たちが騙されそうになったという話

    …続きを読む
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    米重克洋
    (JX通信社 代表取締役)
    2024年4月26日12時18分 投稿
    【視点】

    SNSの詐欺広告氾濫は、デマ・偽情報の拡散などの問題と地続きだ。記事中で指摘される、広告審査が機能していない問題と同様、ユーザーの目に有害な情報が触れないようにする「コンテンツモデレーション」も機能していない。その結果、ファクトチェック機関

    …続きを読む