3日間続く山火事、中学校も休校に 180ヘクタールが焼失 岩手

佐藤善一 小泉浩樹
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 20日に出火した岩手県宮古市の山林火災は22日も鎮火せず、県によると、焼失面積は午前10時現在、180ヘクタールに拡大した。ヘリコプターなどによる消火活動が続いている。けが人や住宅への被害は出ていない。周辺では中学校が休校するなど住民の生活に影響が出ている。

 県や宮古署などによると、20日午後1時ごろ、85歳の農業男性が所有する宮古市刈屋のシイタケ乾燥小屋から火が出ていると消防に連絡があった。出火原因を調べている。県によると、この出火が山林に延焼したとみられるという。

 22日も早朝から岩手、青森、秋田3県や自衛隊のヘリ9機が出動して消火にあたり、計150トン以上を散水した。地上では消防団員ら約140人が消火活動にあたったが、鎮火には至っていない。県は災害特別警戒本部を設けて対応にあたっている。

 山林火災を受け、宮古市は20日夕、災害対策本部を設置。22日も職員が災害対応に追われた。

 市が開設した避難所の新里保健センターには最多で7世帯14人が自主避難した。午後2時現在、全員が自宅などに戻った。子どもたちの安全確保のため、市立新里中学(生徒35人)が休校。新里保育所が生涯学習センターに場所を移し、3人の子どもたちの保育をした。

 現場は国道340号近くの山林。山すその国道沿いには住宅が点在している。(佐藤善一、小泉浩樹

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