4万円の曜変天目アロハが完売 美術館がグッズに力を入れる狙い

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上林格

 中国・宋時代の名碗(わん)「曜変天目(ようへんてんもく)」をあしらったアロハシャツが3万9600円と高額にもかかわらず、次々と売れる。

 販売しているのは、静嘉堂文庫美術館(東京都千代田区)。世界に3点しかない、完全な形での曜変天目を所蔵する。

 夜空にきらめく星々のように青色の地に輝く大小の斑目(まだらめ)模様の光沢を表現したアロハシャツは、創業100年を超す京友禅の染屋(そめや)「亀田富染工場」の職人が手作業で染めた逸品だ。2023年に発売すると、すぐに完売。追加を含め、1年で計25着、約100万円の売り上げになった。

 「美術品は家に持ち帰れない…

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