北九州市の飲食店街で火災、6棟延焼 2年前被害の旦過市場付近

【動画】北九州市の飲食店街で発生した火災=興津洋樹撮影、飲食店従業員提供
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 20日午前9時10分ごろ、北九州小倉北区魚町3丁目で「配管から煙が見えて、焦げ臭いにおいがする」と119番通報があった。現場は古い建物が密集する地域で、福岡県警小倉北署や市消防局によると、少なくとも飲食店など8店舗、約350平方メートルが焼けた。

 現場はJR小倉駅から南に約400メートルの繁華街。周辺は煙が立ちこめ、近隣店舗の従業員や通行人らで一時騒然とした。けが人は確認されていないという。

 約200メートル離れた旦過市場では、2022年4月と8月に大規模な火災が発生し、空き店舗を含め計87店舗、5千平方メートル以上が焼けた。今年1月には、近くの「鳥町食道街」一帯でも36店舗が焼ける火災が発生。市は木造飲食店を対象に防火指導員を巡回させるなど、火災への対策を強化していたところだった。

 近くに住む一久美子さん(73)は「家から煙が見え、古い町なので心配で見にきた。旦過と鳥町で火災があったばかりなので、なんとかこれ以上広がらないでほしい」と話した。

 3月に転勤で現場付近に引っ越してきた会社員の男性(60)は「煙と臭いが辺りに立ちこめていた。びっくりした」と話し、「旦過市場の火災は聞いていた。古い建物も多いようなので、できる限りの備えをするしかない」と語った。

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