途上国の赤ちゃんの命、香川のモバイル装置が救う 能登半島でも活躍

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和田翔太
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 約200万人。国際機関が2020年に発表した世界で1年間に死産となった赤ちゃんの数だ。多くは医療環境が整っていない途上国経済格差が著しい中進国で起きている。

 高松市のベンチャー企業「メロディ・インターナショナル」は、そんな赤ちゃんの命を一人でも救いたいと、ICT(情報通信技術)の力で挑んできた。

 メロディ社は2015年に設立された。きっかけは、産婦人科の電子カルテの開発・販売会社を経営していた尾形優子社長が、タイで香川大学医学部の原量宏教授のチームのプロジェクトに参加した経験だ。

 タイ北部チェンマイの病院では、産婦人科医が不足し、妊婦や赤ちゃんが治療を受けるタイミングを逃して命を落としていた。病院に搬送された妊婦が手遅れだった事例も目の当たりにした。

 解決策はないのか。

 日本は、妊産婦の死亡率や…

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