開港125周年、変わる小樽港 クルーズ船を集約、にぎわい拠点に

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岡田昇
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 今年で開港125周年を迎える小樽港(北海道小樽市)の再開発が進んでいる。10年余りにわたる第3号埠頭(ふとう)一帯の事業は2025年度末の完成に向けて大詰めを迎えており、4月からは新たに大型クルーズ船の停泊もできるようになった。市中心部に近い埠頭に客船などの発着場所を集約することで、観光客らの利便性を高め、街の活性化を図る狙いだ。

 観光名所として人気のある小樽運河。国内外の観光客らが行き交う中央橋の近くに第3号埠頭があるが、5万トンを超える大型クルーズ船はこれまで、約2.5キロ離れた勝納(かつない)埠頭を利用していた。第3号埠頭では水深や岸壁の長さが足りなかったためだ。

 再開発事業では埠頭周辺の海底の一部を1メートル掘り下げ、水深10メートルにした。さらに岸壁の先端から沖に向かって「ドルフィン」と呼ばれる係留施設を付け加えることで、長大な船でもつなぎ留められるようにした。結果、14万トン級の大型クルーズ船にも対応できるようになった。4月18日に寄港した「カーニバル・ルミノーザ」は約9万2千トンの大きさだ。

 第3号埠頭ではこのほか、ク…

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