まるは食堂の「うめさん」描く舞台 夢追う姿、竹下景子さん演じる

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小原智恵
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 ジャンボエビフライなどで知られる愛知県南知多町発祥の「まるは食堂」を創業した故相川うめさんの生涯を描いた舞台が上演される。名古屋市出身の俳優竹下景子さんが主演。行商を経て、魚屋や食堂、旅館などをおこした経営者でありながら、晩年まで食堂に立ち、庶民に愛された「うめさん」の人生を描く。

 相川うめさんは、1911(明治44)年に生まれ、戦後、南知多町豊浜から名古屋市まで大きな缶をかついで魚を運んだ。その後、50年にわずか5坪を借りて始めた魚屋「まるは」を皮切りに、食堂、料理旅館を創業した。

 05年には中部空港に「食堂」出店するなど事業を拡大し、テレビ出演や講演会にも引っ張りだこだった。一方で、90歳過ぎまで店にも出て客にも気さくに話しかけ、名物おばあちゃんとして知られた。97歳で亡くなると、後日開かれたお別れ会では約2千人が別れを惜しんだ。

 そんなうめさんの人生を描く舞台だが、主演の竹下さんは役のオファーをもらったとき、「演じきれないかもしれないと感じてしまった」ほど、うめさんから強烈な印象を受けたという。コロナ禍で20年の初演は中止になり、21年、22年とうめさんを演じていくうちに、何が何でも実行する強いがむしゃらさの中に純粋さもあるということに気づいた。

強烈な印象のうめさん 「演じきれないかも…」

 「うめさんが近づいてきてく…

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