ラテン語は死んだのか? 古代語を学ぶ意味、話題本の著者に聞いた

有料記事語学の扉

聞き手・根本晃
[PR]

 古代ローマの公用語だったラテン語がいま、日本で注目を浴びています。火付け役は、X(旧ツイッター)で9万人以上のフォロワーを持つ「ラテン語さん」。年初に出版された初の著書「世界はラテン語でできている」(SB新書)が6万5千部を超えるヒットになっています。現代では使われることがほとんどなくなった、「死語」とも言える言語の魅力はどこにあるのでしょう。

 ――「世界はラテン語でできている」は歴史や政治、文化、日本との関係など様々な切り口でラテン語を紹介しています。どんな人に読まれているのですか。

 小学生から70代まで幅広い世代に読まれていると聞きます。言語的な特徴を掘り下げるよりも、アニメや漫画も含めた多様な観点から解説したことで、読者の関心に響いたのかと思います。とはいえ、こんなに読まれるとは想像していませんでした。

ラテン語を含めて計九つの言語を学んでいるという「ラテン語さん」。記事の後半では、外国語学習のコツや多言語を学ぶ魅力についても語っています

テルマエ・ロマエ」も後押し?

 ――理由は何だと思いますか。

 ラテン語って、みんな存在と…

この記事は有料記事です。残り2146文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら