ドイツ首相が訪中、習氏と会談 EUでは中国に警戒感も、経済を重視

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北京=西山明宏 ベルリン=寺西和男
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 ドイツのショルツ首相が訪中し、16日に北京市内で習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。欧州連合(EU)では電気自動車(EV)などの経済分野で中国への警戒感が高まる。それでも訪中で経済関係重視の姿勢を示したドイツに対し、中国にはEUでの対中包囲網の広がりを避けたい思惑がある。

 ショルツ氏の訪中は2022年11月以来、首相としては2度目になる。国営新華社通信によると、両氏は北京市内の釣魚台国賓館で会談。ショルツ氏は「中国との関係を引き続き強化したい」とした上で、「EUと中国の関係が良好に発展するよう積極的に役割を果たしたい」と語った。

 習氏はEUやドイツが過度な中国依存を減らす「デリスキング(脱リスク)」を進めていることを念頭に、「互いに利のある協力は『リスク』ではない」と指摘。中国企業によるEVや太陽光発電パネルなどの輸出は世界経済に貢献していると主張した上で、「中国企業に公平で差別のないビジネス環境を提供することを望む」とした。ショルツ氏は李強(リーチアン)首相とも16日に会談した。

 EUと中国との間では、経済…

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