妊娠できず、夫から受けた暴力 インドの根深い慣習と男女の格差

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 「インドをさらに発展させるための選挙だ。次の任期で、世界3位の経済大国にする。近代的なインフラ整備や前例がないほどの投資が進んでいる」

 インドのモディ首相は3月31日、北部メーラトで行われた選挙集会で観衆に訴えかけた。

 もう一つ、10年にわたって首相を務めるモディ氏が自らの実績に挙げるのが、「女性の活躍」を推進する政策だ。

インド総選挙ー9億7千万人が託す未来

今回の総選挙では、与野党が女性向けの政策を公約に掲げています。男性社会と言われてきたインドで起きている変化とともに、悪習がはびこる現状を紹介します。

 昨年9月、下院議員や州議会議員の3分の1を女性枠とする法案が国会で可決した。1996年に初めて提出されたが、男性議員らの反発で実現しなかったものだ。

 人数の設定に必要な国勢調査が終わらず、女性枠は今回の総選挙には間に合わないが、モディ氏は「次の5年は、女性の力がみなぎる時だ」と訴える。

 モディ氏はさらに、自宅にトイレがない家庭に、約1億1千万ものトイレを設置。野外排泄(はいせつ)を減らし、女性が屋外でレイプなどの被害に遭う恐れがあった状況を改善したとも主張する。

■女性向けの政策、各党がアピ…

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