【そもそも解説】「四大公害病」の新潟水俣病とは 訴訟の争点は?

有料記事そもそも解説

森下裕介
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 新潟水俣病の被害を訴える原告らが、水俣病被害者救済法(特措法)に基づく救済を受けられなかったのは違法だとして、国や旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、新潟地裁で言い渡された。どんな経緯があり、何が争われたのか。

 Q 新潟水俣病って?

 A 新潟県阿賀野川流域で、昭和電工鹿瀬工場(当時)の排水に含まれたメチル水銀が川魚などに取り込まれ、それを食べた人々に手足のしびれや痛み、感覚障害といった症状が現れた。1965年5月に公式に確認された。

 水俣病(熊本、鹿児島県)や四日市ぜんそく三重県)、イタイイタイ病富山県)と共に「四大公害病」と呼ばれる。いずれも高度経済成長期の50~60年代を中心に、企業活動による排水や排煙で水や大気が汚染され、被害が広がった。

 Q 新潟水俣病と水俣病は、どう違うのか

 A 水俣病は56年5月に公…

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