愛知・碧南市長選、3氏が立候補届け出 旧統一教会との関係も争点

前川浩之
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 愛知県碧南市長選と市議選(定数22)が14日、告示された。市長選には5選を目指す現職祢宜田政信氏(72)、いずれも元市議の新顔小池友妃子氏(54)と鈴木良和氏(67)の3氏が、無所属での立候補を届け出た。16年ぶりの選挙戦で、無投票当選を続けてきた祢宜田市政の評価が問われる。

 3氏が公約として掲げる子育て支援策などのほか、政府が解散命令請求した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係も争点だ。

 祢宜田氏は旧統一教会の友好団体「天宙平和連合(UPF)」が中心の2021年のイベントの実行委員長や、別の友好団体「平和大使協議会」東愛知地区の共同議長を歴任。祢宜田氏は「個人の政治活動の一環で、公務とは一切関係ない」「政教分離の観点からコメントを控える」としているが、ほかの2氏は祢宜田氏に説明責任を果たすよう訴えている。

 祢宜田氏は14日、市内で出陣式を開き、市職員から業務改善提案を募る行政改革に取り組んだなどと実績を強調。「(次の4年は)総仕上げにしたい。ベテランの私がしっかりやる」と訴えた。

 小池氏は保育園や幼稚園、小中学校の給食費の無償化や、高校授業料無償化の所得制限撤廃などを掲げている。市内で開いた出発式では「碧南を変えよう」と気勢を上げた。

 鈴木氏は、この日の出陣式で、祢宜田氏を批判した。「『旧統一教会の市』というレッテルが貼られる。これを阻止しなければ碧南の未来はない」などと主張した。

 市議選は現職16人、前職1人、元職1人、新顔8人の計26人が立候補を届け出た。党派別では自民1人、維新1人、公明2人、共産2人、諸派1人、無所属19人。

 両選挙とも投開票は21日。13日時点の選挙人名簿登録者数は5万5675人。前川浩之

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