トランプ氏が法廷で裁かれる「口止め料事件」とは 裁判の要点を解説

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ワシントン=高野遼
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 史上初めて、米国の大統領経験者が刑事責任を問われる歴史的な公判が4月15日、ニューヨーク州の裁判所で始まった。被告人として法廷に立つトランプ前大統領。11月の大統領選に立つ共和党候補でもあるトランプ氏は、そもそもどんな罪に問われているのか。有罪になったらどうなるのか。理解しておきたいポイントを整理する。

どんな事件で起訴されたのか

 トランプ氏は初当選した2016年の大統領選の直前、かつて不倫関係だった元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ(本名ステファニー・クリフォード)氏との関係が公になることを恐れ、13万ドル(約2千万円)の口止め料を支払ったとされる。

 口止め料の存在を隠すため、トランプ氏は「弁護士費用」と偽って処理したとされ、業務記録の改ざんの罪に問われた。改ざんした請求書や帳簿は複数に及び、計34件の虚偽記載で起訴された。

 この事件の捜査を担当したのはニューヨーク州検察で、公判はマンハッタンの裁判所で進められることになる。

どれほど重大な事件なのか

 トランプ氏は四つの事件で起訴されているが、この「口止め料」をめぐる事件をどう評価するかは見方が分かれる。

 有名人の不倫にまつわる低俗…

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