刑務所でも皆既日食見たい 「憲法上の権利守れ」と訴えた受刑者は

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Erin Nolan/The New York Times 翻訳=天野みすず/朝日新聞GLOBE編集部
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Prisoners Who Sued Over Lockdown Will Be Allowed to View Solar Eclipse

 4月8日月曜日の皆既日食を刑務所からも見られるように――と男性受刑者6人が訴えていたのに対し、米ニューヨーク州矯正局は4日、彼らの収容先である同州の刑務所で見られるようにする、と同意した。しかし、日食の時間帯に州内の全刑務所で予定されていた「ロックダウン」の解除には至らなかった(訳注:記事後半にも一部出てくる通り、通常なら屋外にいる時間帯であっても、日食当日の午後2時から5時までの間は、保安上の理由で収容者は建物内にとどめられる、と州当局が3月11日に指示していた。面会も制限された)。

 サリバン郡にあるウッドボーン矯正施設の収容者らは3月末、日食中のロックダウンは、信仰を実践する憲法上の権利の侵害である、と連邦裁判所に提訴していた。

 裁判資料によると、彼らの宗教的バックグラウンドは様々だが、6人全員が、日食は「見て、内省することで自分たちの信仰を守る宗教的行事だ」と信じているという。

 「日食を見ることが許可され…

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