変人のサラダボウルで出来損ないと呼ばれた元英雄はLv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフを鑑定スキルで成り上がるはずが、転生したらハイスピード戦隊大失格のエトワール第七王子だったので怪獣８号の当て馬キャラのくせして転生貴族のスパダリ王子に寵愛（ちょうあい）されていますが、奴隷エルフを嫁にした魔王とんぼの俺にワンルーム、日当たり普通、天使つきの実家から追放されたので、夜桜さんちのヴァンパイア男子寮に入ったら、遊戯に飢えているグラスの神バーテンダー、好き勝手に生きることにした主を選ばない烏（からす）、「気ままに魔術を極めます」と言うRe:Monster＆WIND BREAKER＆ROLY POLY PEOPLES、ささやくように恋の病を唄（うた）う花野井くん、若返るじいさんばあさん、喧嘩（けんか）独学の泳げない夜のクラゲと一緒に、ひみつのとなりの妖怪大作戦「ザ・ファブルブルーアーカイブリンカイ！」に参加して、終末トレインで声優ラジオ「アイドルマスターアイプリウラオモテシャイニーカラーズ」に出てガールズバンドクライの曲「Unnamed Memory」を流したらサビの「どう愛（め）でればいい？　アストロノオト」のところで怪異と乙女と神隠しに！　オーイ！　忘却バッテリーはどこへいく？　ただいま、おかえり！

　――ああ、疲れた。今回は本欄恒例、春の新番組酔いどれ視聴なのですがタイトル遊びで力尽きました。この中に何本の新番組タイトルが入っているかは勝手に数えて下さい。地上波と衛星波で始まった新番組は60本ほど。例年並みです。「シーズン2」とか「第3期」なんかを除くと40本台に。今のところ全体の2/3は見ました。というわけで、酒をあおって寝落ちするまで新番組の感想を書きたくった酔っ払いノートを見返すのはすっ飛ばし、今季の注目作をご紹介しましょう。「怪獣8号」「アストロノオト」「響け！ユーフォニアム3」です。

　「怪獣８号」は「少年ジャンプ+」連載中の松本直也さんのマンガが原作。様々な怪獣の出現によって日常が脅かされている世界。主人公カフカは、怪獣を退治する防衛隊員を目指していたが30歳を過ぎた今は怪獣の死体を始末する清掃業者。生意気な新入りレノに刺激されもう一度隊員試験を受ける決意をするが、謎の生物が口から体内に侵入、体が怪獣化してしまう！

　マスコミ向け試写で3話まで…