吉田麻也が新天地で信頼を勝ち得る理由 英語会見で見せた健在な強み

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藤野隆晃
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 北米の地で、日本代表の元主将は生き生きとしていた。

 3月30日夜、米メジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに所属するDF吉田麻也(35)は、ロス近郊のスタジアムのピッチに立っていた。

 元ウルグアイ代表のカセレスとDF陣の中央、センターバックでコンビを組んで、シアトル・サウンダーズ戦に先発した。前半、相手が4人で仕掛けてきた逆襲を2人で守らなければいけないピンチを迎えたが、シュートコースを消しながら時間を稼ぎ、最後は相手のシュートを体でブロックした。後半は両サイドから繰り返しゴール前に送り込まれた浮き球を、頭や足ではね返し続けた。

 降り続いた雨の影響で、一歩踏み出すたびに芝生から水しぶきが上がる。滑りやすいピッチでも集中を切らさずに守り抜き、1―0の無失点勝利に貢献した。

 2022年ワールドカップカタール大会まで3大会連続で出場した。その半年後の昨夏、新天地として選んだのが、メッシ(アルゼンチン)やスアレス(ウルグアイ)、ブスケツ(スペイン)といった世界レベルで活躍した名手が集まりつつあるMLSだった。

 2月に始まった新シーズンから、吉田は主将を任されている。

 ギャラクシーを取材して16年になるというジョシュ・グースマン記者(42)は「頭が良いから、守備のカバーが速い。MLSはフィジカル重視のスタイルだけど、体の使い方がうまい」とたたえる。

 さらに、プレー以外の評価も付け加えた。

 「Good locker …

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