中国の北朝鮮レストラン、規模縮小や閉店も 労働者の帰国で人手不足

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瀋陽=金順姫
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 中国各地にある北朝鮮レストランで、従業員が帰国したのに本国から新たに派遣できず、営業規模を縮小したり閉店したりする店舗が出ている。外貨を稼ぎたい北朝鮮側は中国に派遣する労働者の入れ替えを望んでいるが、思い通りに事は運んでいないようだ。

 3月、中国・丹東と北朝鮮・新義州を結ぶ中朝友誼(ゆうぎ)橋を渡るバスには、帰国する北朝鮮の労働者たちが乗っていた。座席には、中国東北部の北朝鮮レストランで働いていた3人の女性の姿もあった。

 3人はコロナ禍の前に20代で出国したが、北朝鮮が新型コロナウイルス対策を理由に中国との国境を約3年7カ月にわたって封鎖したため、長くても5年とみられていた中国滞在が大幅に延びた。レストランの関係者は「結婚が急がれる30歳を超えた女性が優先的に選ばれて帰国した」と語った。

 従業員が歌や踊りを披露することで知られる北朝鮮レストランは中国東北部の主要都市のほか、北京や上海など各地で営業を続けてきた。複数の関係者によると、近年は東北部などへの集約が徐々に進んでいる。

レストランの客が目に見えて減少

 そうしたレストランが、人手…

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2024年4月9日18時55分 投稿
    【視点】

    北朝鮮レストランはロシアにもあります。モスクワにはかつて2店舗あったのですが、制裁の影響か1店が閉店。今は1店舗だけが営業しているようです。その名は「Корё コリョ」。 ウラジオストクにも、多いときで確か3つぐらいありました。 店員さんた

    …続きを読む