「UFOでも魔術でもない」 イタリアの火山でリング状の噴煙が出現
イタリア・シチリア島にある活火山としては欧州最高峰のエトナ山から3日、空に向かって次々とリング状の噴煙が噴き出した。海外メディアが一斉に報じた。その不思議な現象に対して、SNS上では「エトナ山がトリックを披露」「新たなショーだ」「UFOでも、天使の輪でも、魔術でもない。珍しい現象だ」などの投稿があり、話題を呼んでいる。
AP通信によると、エトナ山では2日、新たな火口が山頂付近にできたため、翌日にその火口からリング状の噴煙が次々と出現したという。急激なガスの放出と噴出孔の形状の組み合わせによって発生する現象という。
イタリア・カターニアの火山研究者は地元メディアに対して、リング状噴煙は「蒸気とガスが絶え間なく噴出するという、特殊な条件下でのみ発生する非常に珍しい現象だ」と述べた。
エトナ山は標高3323メートルで、2600年以上にわたって噴火を続けている世界でも有数の活発な火山だ。ほぼ毎年噴火し、数年おきに山腹で割れ目噴火に発生している。(藤原伸雄)
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