「メダカの学校」は民主的? 魚群行動学者が語る「群れ」の不思議

有料記事リレーおぴにおん

聞き手 編集委員・塩倉裕
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 童謡「めだかの学校」の歌詞はものすごい観察眼から生まれたものかもしれない――。魚群行動学に詳しい水産学者の有元貴文さん(72)はそう語ります。魚の群れは民主的だと感じる、とも。では、突拍子もない動きをする個体を魚たちの集団に投げ込んだら何が起こるのでしょう……。魚と人をめぐるトークです。

決まった「先生」役はいるの?

 魚の群れのことを英語では「school(スクール)」と言います。そうです、川の中を泳ぐメダカの群れは、英語では「めだかの学校」なのです。

 群れにはリーダーがいるのでしょうか。答えは「先頭を泳ぐ個体はどんどん入れ替わっている」です。「だれが生徒か 先生か」というあの歌詞は、ものすごい観察眼から生まれたものなのかもしれません。

仲間思いから? いえ、自己中心的かも

 魚がなぜ群れをつくるのかに…

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