能登半島地震からの復興の目標とプロセスを示す石川県の「創造的復興プラン(仮称)」に被災者の意見を採り入れるとして、県は6日、住民参加型のワークショップ「のと未来トーク」を珠洲市で開いた。被害のあった7市町などで4月中に計8回開催し、5月中にとりまとめる復興プランに反映させる方針。
会合には、住民や自治体職員、支援者など計約60人が参加。想定より多かったため会場に入りきらず、廊下にもテーブルを並べた。グループに分かれて、生活の苦労や今後の希望について話し合い、復興プランの骨子案に示された五つの柱について意見交換した。
「暮らしとコミュニティの再建」をテーマにした班では、高校生の娘が白山市のみなし仮設にいるという男性が発言。「向こうでは塾を選べ、珠洲市ではできなかったことができる。これから先、子どもをちゃんと育てられる魅力が地域に必要だ」と述べた。
「創造的復興リーディングプロジェクトの創出」をテーマにした班では、昨年5月に珠洲市に移住し、ベンチャー企業を立ち上げた伊藤紗恵さん(40)が、都市部にある企業の社員が奥能登でテレワークをしながら、地元企業の事務やデジタル化を手伝うアイデアを披露した。「元々あった施設やインフラの復旧だけでなく、地域経済の復興が重要。早い時期から地域の外の力を活用するための仕組みを整える必要がある」と話した。
復興プランは、県が3月下旬…
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