埼玉出身の東北大生が震災語り部 「災害備え行動を」 地元で報告会

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岩堀滋
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 東北大学に進学した埼玉出身の若者たちが、東日本大震災の津波で多くの児童らが犠牲になった宮城県石巻市大川小学校の悲劇から防災の意義を語り継ぐ「語り部」として活動している。3月末、埼玉県内では初めての報告会をさいたま市浦和区で開いた。

 会を企画したのは、震災後に同大で生まれたボランティアサークル「SCRUM(スクラム)」のメンバーと元メンバー。大川小での出来事や教訓の伝承を続ける地元住民らとの交流を機に、昨年9月から語り部活動をしている。他県出身者もいるが、埼玉出身者でやり取りをするうちに地元で何か出来ないかと考えついたという。

 学生の多くが、震災当時は小学校低学年。大学に進むまでは震災に関心があったわけではないという。

 報告会で学生たちは、大川小に出向いて地元住民から直接話を聞き、心を動かされたことが活動のきっかけだったと明かした。また、津波到達までに時間があったのに、避難の是非や方法をめぐって混乱したことが逃げ遅れにつながったことから、ハザードマップや避難マニュアルの確認、防災訓練など、事前準備の大切さを訴えた。

 さいたま市出身の経済学部3…

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