豊島将之九段「もうちょっとできた」はずだから 藤井聡太名人へ挑戦

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構成・佐藤圭司
豊島将之九段の「一心不乱」 大変さ分かったうえで【第82期将棋名人戦七番勝負】
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 藤井聡太名人(21)=竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=に豊島将之九段(33)が挑戦する第82期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)が4月10日、東京都文京区で開幕する。

 藤井名人は初防衛、豊島九段は第77期以来、2期目となる復位を目指すシリーズ。七番勝負を前に、豊島九段が朝日新聞の取材に応じ、強敵に挑む思いなどを語った。

自分の課題を克服するため、「変化」をいとわず、挑戦し続けてきた豊島九段が最近、定跡の最新流行型ではなく「力戦」に魅力を感じている理由とは? かつて藤井名人に竜王を奪われた際、「無冠になって、どうしようか」と考えたエピソードも赤裸々に吐露してくれた。

――七番勝負の開幕を前に、どのように過ごしていますか?

 「作戦を考えつつ、ちょっとずつ調子を整えています。名人挑戦者になり、4月から名人戦を指せるということで、気持ちに張りがあり、いつも名人戦のことを考えているような状態です」

――名人戦への思いを文字にと揮毫(きごう)をお願いすると、「一心不乱」と書かれました。

 「その時その時の局面に集中…

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