「丁寧できめ細かな取り組みを」 増田武志・岩手県警本部長が抱負

小幡淳一
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 大阪府警警備部長から岩手県警本部長に3月29日付で着任した増田武志本部長(58)が3日、県警本部で記者会見し、「県民が安全で安心な生活を送ることができるよう、治安の維持向上に向け、丁寧できめ細かな取り組みをしていきたい」と抱負を語った。

 2011年の東日本大震災では警察庁警備課長補佐として被災地に集まる全国の警察の支援や調整にあたった。4月初旬には県内沿岸部を視察し、大津波の被害に遭った惨状を目の当たりにした。警察官の使命を強く感じ、当時の手帳には「何もかも流され、無残な姿。自分を信じてやるしかない」とメモしていた。

 着任後に陸前高田市宮古市など被災地を回り、「今なお行方不明者とその家族がいる。真の復興は道半ば。女性や高齢者の安全を脅かす犯罪も後を絶たない。県民に寄り添い、何を望まれているかしっかり受け止めたい」と語った。

 東北地方は初めての勤務。岩手の豊かな自然や文化芸術、農水産物にも期待している。赴任直後に立ち寄ったスーパーで新鮮さと安さに驚き、さっそく生のメカブを買い求め、ゆでて食べたという。(小幡淳一)

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