将棋会館前の坂が大敵、難病と闘う棋士 願いは「1回でいいから…」

有料記事

村瀬信也
[PR]

 和室で正座をして将棋盤に向かう――。将棋の棋士にとって日常の振る舞いの一つだが、誰にとっても当たり前とは限らない。難病のため正座が困難な泉正樹八段(63)は、椅子に座って公式戦に臨む。現役を続けるモチベーションは、白星以外のところにある。

 東京都渋谷区将棋会館。JR千駄ケ谷駅から歩くと6、7分で着くが、泉八段はタクシーで移動する。手押しのカートを使って歩いているため、会館の前の坂が大敵なのだ。

 「以前転んだことがあったの…

この記事は有料記事です。残り1346文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら