「監督が怒ってるなと」 ロッテ種市篤暉が見せた「3本柱」の自覚

千葉ロッテマリーンズ

清水優志
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(30日、プロ野球 千葉ロッテマリーンズ3―0北海道日本ハムファイターズ)

 四回に突如制球を乱し、連続四球で無死一、二塁。ロッテの種市篤暉は「(ベンチで)監督が怒っているな」と考えていた。心の余裕があったのは、「ゾーンに投げれば押し込める」という確信があったからだ。

 5番野村佑希を152キロ直球で見逃し三振に仕留めると、前日初本塁打を放った新外国人のレイエスを落差のあるフォークで空振り三振に。最後は水野達稀をぼてぼての投ゴロで打ち取り、直後の援護点を呼び込んだ。

 6回102球、2安打8奪三振で無失点。チームに今季初白星を届けた右腕は「連敗できないプレッシャーの中、何とか抑えられてよかった」とうなずいた。

 トミー・ジョン手術から復活した昨季は、小島和哉に並ぶチーム最多タイの10勝(7敗)をマーク。投球回を上回る157奪三振は、オリックスの大エース山本由伸(現大リーグ・ドジャース)に次ぐリーグ2位だった。

 吉井理人監督は開幕投手で27歳の小島、22歳の佐々木朗希、そして25歳の種市を「若手3本柱」と位置づける。求めるところは高く、試合後は「内容は全然」と辛口だった。

 種市と、注目される佐々木は何かと共通点が多い。青森と岩手で、ともに東北出身。直球とフォークで押すスタイルも似ていて、まだ1年間フル稼働したことがないのも同じだ。2人はよくキャッチボール相手を務め、高め合ってきた。

 2人がシーズンを走りきれば、自然とチーム順位は上がるはずだ。まずは種市が勝ち、31日先発の佐々木にバトンをつないだ。(清水優志)

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