山陰線の魅力伝える写真がずらり 萩市で展示会、被災前の風景も

向井光真
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 JR山陰線の利用促進につなげようと、同線の魅力を伝える写真コンテストの入選作の展示会が山口県萩市江向の萩・明倫学舎3号館で開かれている。作品の中には、昨夏の大雨で被災し、運休が続く長門市―小串間の被災前の風景もある。

 写真コンテストは、下関市や萩市、島根県益田市JR西日本などで構成する「JR山陰本線利用促進協議会」が主催。昨年8月に同協議会が発足したことを記念して企画したという。

 昨年10~12月、列車や駅舎、車窓などをテーマに2020年10月以降に撮影した作品を募集。鉄道ファンや地元住民らから423点の応募があり、このうち入選作30点を4月29日まで展示している。

 最優秀賞の「地域の思いを乗せて」は、下関市豊北町の長門二見駅付近で撮影された。虹や花の絵が描かれた壁の上を列車が通過する写真で、被災前の沿線の様子が写っている。

 会場にはほかに、桜が咲き誇る長門市内を豪華寝台列車トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が走り抜ける写真や、東萩駅のホームで運転士に手を振る子どもの後ろ姿をとらえた心温まる作品、青々とした日本海の絶景を背景にした列車の写真などが並ぶ。

 山陰線の復旧について、JR西日本は今月27日、25年度中に復旧し、運転を再開させたいと表明。同協議会の事務局である長門市の担当者は「写真を見て、山陰線の魅力を再発見してほしい。生活や観光で重要な路線であり、一日も早い全線復旧をJRにお願いしていく」と話している。(向井光真)

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