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　第96回選抜高校野球大会（日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力）は30日、準決勝2試合が行われる。29日は休養日で、4強入りした各校はそれぞれ打撃練習、ノックなどで調整した。雨の影響で日程が2日順延されたため、当初設けられていた準決勝翌日の休養日はなくなり、決勝は31日に行われる。

　（第10日〈30日〉の見どころ。丸数字は試合順）

②中央学院（千葉）―報徳学園（兵庫）

　報徳学園が守りの面で一枚上手か。ここまで3試合で失策はわずか1。山岡純平と橋本友樹の二遊間ら堅い守備陣をバックに、2回戦は間木歩が8回1失点、準々決勝では今朝丸裕喜が大阪桐蔭を1点に抑えて完投した。打線は3試合で計28安打。勝負強さも光り、投打がかみ合っている。

　甲子園初勝利から4強まで駆け上がった中央学院（千葉）も勢いは十分だ。特に1番青木勝吾は10打数6安打で二塁打4本、三塁打1本。報徳の投手陣から連打は望みにくく、長打が突破口になる。打線の援護があるまでは臼井夕馬、颯佐心汰ら継投でしのぎたい。（室田賢）

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　相馬幸樹監督（中）　「報徳学園は守備がしっかりしたすばらしいチーム。3点差以内の展開ならチャンスがある。（甲子園初勝利から）勝ち上がってきた勢いを利用して、迷わないでバットを振らせたい」

　大角健二監督（報）　「大阪桐蔭に勝った後、すぐに気持ちは切り替わっている。中央学院は足も小技もあり、投手は何人も準備していて本当に隙のないチーム。先を見ず、全勢力を注いで、必ず勝ちたい」